もともと鼻の皮膚が薄い方や鼻シリコンの圧迫が強い場合、圧迫する部分でシリコンが透けるようになる場合があります。
24歳のとき隆鼻術を受けた山根さんの場合。現在31歳、女性
鼻が低く、団子鼻なのがコンプレックスで、24歳の時に某美容外科クリニックでL型プロテーゼを入れる手術を受けました。
手術直後は仕上がりに満足していましたが、5年ほど経過した頃から、鼻先に直径5ミリくらいの赤みが出るようになっていました。なんとなく透けているような感じです。しかし、特に痛みやかゆみがないので、そのまま放置して、お化粧でカバーしてごまかしていました。
さらに1年くらい経過すると、赤みの部分が少し盛り上がってきました。触ると固いしこりのようなものが触れるようになり、痛みも出てきたという事で、当院を受診されました。
診察すると、L型のシリコンの直角の角の部分が鼻先の皮膚を突き上げ、皮膚は限りなく薄く透けており、いまにも突き破りそうな状態でした。鼻シリコンを抜くと、鼻先の皮膚が薄くなった部分がクレーターのようにへこんでしまうので、それを補修するために、皮膚の裏側に筋膜と軟骨の複合移植をしました。鼻背部にはI型に細工した軟骨・筋膜の複合体を移植しました。プロテーゼ被膜も一部石灰化しており固くなっていましたので摘出しました。
山根さんは幸いに皮膚が破れる寸前で修正できましたので、傷跡無く、自然な鼻になおすことができました。しかし、いったん破れてしまうと、その部分が傷跡になって残ってしまいますので、少しでも異常が現れたら早めに専門医に相談されることをおすすめします。
皮膚が変色(発赤・白変)/移動・変形/輪郭の不自然な浮き出し/被膜の石灰化によるしこりや凹凸/皮膚を突き破り鼻シリコンが露出してくる
